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建築木材の端材を様々なカタチにアレンジ-HINOKA-

リラックス効果が高く、天然の防虫剤や消臭剤にもなる木材インテリアを作る「HINOKA」。代表の中塚三千美さんは「木の優しい感触や香りで癒されてほしい」と話し、建築の材料として使われる木材をのインテリアとして手ごろな価格で提供している。清々しい木の香りに思わず足を止めてしまう。



以前は広告代理店勤務だったという中塚さん。木材の卸問屋を営む実家に帰ってきたことをきっかけに「端材を使って何かできないだろうか」と考えるようになった。「家の構造材用などに製材された後の端材は、チップにした後にバイオマスとして焼却されます。扱う木材は、丹波や京都の杉や岡山のヒノキなど高級木材。これらをそのまま処分するにはもったいないし、燃やすと二酸化炭素を排出してしまいます」。少しでも端材を有効活用できればと思っていたところ、ロハスフェスタを知ったという。「以前から興味があり、地球温暖化について問題提起していることや、自分たちでものづくりをするというコンセプトにぴったりだと思いました」と、イベントをきっかけに商品開発を始めたという。

-Profile- HINOKA 中塚三千美さん
実家の材木を使ったインテリアグッズをプロデュースする代表の中塚三千美さん(右端)。2020年12月からはDIY教室や雑貨、小物、木材などを販売するアトリエ「HINOKA」をオープン。

店でひと際、強い香りを放っていたのはクスノキの細かいチップをネットに詰め込んだ「くすのきボール」。使うのは宝塚の樹齢100年のクスノキで、そのままだと倒木の恐れがあり、危険な状態だったので伐採したもの。横には同じクスノキから抽出したアロマウォーター「くすのきウォーター」も。振りかけると防虫効果も倍増するし、芳香剤としても贅沢な一品だ。

端材に色付けしたピアス。(500円)木材ならではの温かな表情と、コロンとしたフォルムが可愛らしい。

形状や年輪の模様などが個性的で装飾に好まれる木材「カイヅカイブキ」の作品を手に取る人も多い。輪切りにしたものや縦、斜めに切ったものまで、1つとして同じ形がない板が大小さまざま並ぶ。「木自体が良いものなので、アレンジしなくても十分に存在感があります」と中塚さん。小さいものはアクセサリー置きに使えばそのままインテリアに、大き目のものはDIYなどで机やイスにすると風合いが増す。

輪切りの木のボード。インテリアとして使えるほか、同業者からは店頭ディスプレイにも人気。

ほかにもドミノ倒しや鍋敷き、看板も。中塚さんの親戚が作るという、パッチワークの帽子をかぶったサンタの置物も、木と組み合わさると一層温かみを感じる。「使っているのは建築で使われる木材ですが、インテリアに取り入れやすく作った商品です。今はまだ数は少ないですが、環境に配慮しつつ暮らしを豊かにできるような商品をもっと作っていきたいですね」。

天然の防虫・防臭剤であるクスノキはクローゼットなどにかけて。(500円)
クスノキから抽出したアロマウォーターくすのきウォーター(2,500円)