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ロハスフェスタの出展クリエーターに聞く

何百年も残るものだからこそ、
自分の作品に責任を持ちたい -岡田陶工房-

「木工品の木目が一つひとつ違うように、陶器でそれを表現したい」と話す陶芸家の岡田さん。一つのスタイルにとらわれず、独創的な日用雑器を作り続けている。「ありふれた材料でどれだけ面白いものが作れるか。日々挑戦しています」。



ただ「面白い」だけではなく、そこには、土をうまく扱うための理論がある。

例えば、パズルのピースをイメージした箸置き「パズル」。一つの型で抜くと短時間で量産できるが、その方法では土の端が引っ張られて角がシャープにならない。そのため、3辺にそれぞれ違う型を組み合わせて、形を作っている。

「全部同じ形だとパズルにならないですよね。違う形だからパズルになる。偶然はまるピースもあるんですよ」と岡田さん。自分だけのピースを見つけてほしいと話す。

-Profile- 岡田陶工房 岡田さん
京都府出身。大学を卒業後、伝統工芸の専門学校へ。陶芸の基礎を学んだ後、信楽の陶器メーカーで製造に携わりながら、独学で陶芸の腕を磨く。2017年に独立し、陶芸家として日用雑器を中心に作品作りを続けている。
「陶器作りは全然苦にならない。一日中でも作っていられます」と陶芸の魅力を語る岡田さん。


シリーズ「気まま」は、石膏型ではなく、海辺で拾った自然の石に土を押し当てて作っている。そのため、作品にはいびつさが生まれる。しかし、そこが岡田さんの作品の魅力でもあり、面白さでもある。

焼締め技術と釉薬をかけあわせて生まれた深い色は、試行錯誤の結果。「焼締めは窯を開けてみないとどんな色になるかが分かりません。でも、わからないところがまた面白い」。何度も試して、ようやくイメージ通りの作品ができ上がった。

信条は、「土を捨てない」こと。「土は、一度焼くと元の土に戻るまでに何千年、何万年とかかります。だからこそ、土を無駄にはしたくないと思っています」。

ゆくゆくは薪窯を持って信楽焼にも挑戦したいという岡田さん。伝統的な陶芸に挑戦するためにも、今の作品づくりで礎を築くことが大切になる。


作品づくりで余った土や釉薬にはそれぞれ個性や癖があるため、別の作品づくりに流用するには手間と時間がかかる。しかし、「バラバラの個性を持つ土も釉薬も、うまくまとめてあげるとちゃんとした器になるんです」と、個性を活かせるテイストの作品に生まれ変わらせ、材料を使い切る。

「何百年も前に作られたものでも、土器として出土しています。時代を超えて残るものだから、手間がかかっても自分も責任を持てる作品に仕上げたいと思っています」。

余った土で新しい作品をつくるために生まれた、ユニークな箸置き「パズル(350円)」。食卓に出た時に、笑顔が増え会話が盛り上がるきっかけになる。
色も模様も様々な豆皿(800円)。ネジなど、日常に転がっているものを使ってパターンにすると、面白い効果が生まれる。
専門学校を卒業した後は、ほとんど独学で陶芸を続けてきた。イメージ通りの作品に仕上げるために何度も試して試して、ようやく一つの作品が出来上がる。
味わい深い雰囲気のプラスワンシリーズのロックグラス(2,200円)。カクカクと削り出した持ち手がユニーク。
気ままシリーズ(小800円、大1,000円)。自然の石で型を取っているので、どれも少しずつ形が違う。
生活に自分だけの一個をプラスする「プラスワン」シリーズ。皿は、ソーサーとして使う、料理を載せる、つなげて合体させるなど使い方が幅広い。