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上質な大人の日常を演出する手づくりの革小物 - dulltones-

財布やカバン、カードケースやアクセサリーなどさまざまな革小物を製作するdulltones(ダルトーンズ)。革作家の西野方規さんと奥さんである由紀子さんが2年前に立ち上げたブランドで、二人でデザインと製作を行っている。



店頭に並ぶ作品はどれもシンプルな仕上がりだが、細部にまでこだわりを感じる。


ほとんどの工程で、ミシンは使わず手縫いで仕上げられている。手縫い用のしっかりとした糸で一目ずつ丁寧に縫いあげるので、切れにくく丈夫。

ステッチがやさしく、ナチュラルな雰囲気に仕上がるのも、手縫いならではだ。革の切り口や裏側は、クリームで丁寧に磨く。手間を惜しまないため、一つの作品作りに一日かかることもあるという。

-Profile- dulltones 西野方規さん 由紀子さん
10年前から革作家Level-Qとして革小物の制作販売をスタート。2年前にはブランド「dulltones」立ち上げ、現在は夫婦でデザイン・製作を行っている。作品は主にイベントやインターネットで販売中。

材料のほとんどは、厚みのあるタンニンなめしの牛革。半裁の牛革を仕入れてカットして使うが、部位によって向き不向きがあるため、割り当てが難しい。


「革は、布のように端から端までは使えません。もったいないので、端の薄い部分はイヤリングやネームタグなどの小物に使っています」と由紀子さん。できるだけ無駄を出さないために、ブローチなどの手芸にも使ってもらえるよう、革端切れも販売している。

牛革は、触れば触るほど良い味が出る。買ってから、一度表裏を日焼けさせると色が落ち着くのだそう。「財布は、たくさん触って手の脂をつけてあげるのがいいですよ。茶色がきれいな飴色に変わってきます」と西野さん。

作品には、アイデアや遊び心が詰まったものが多い。

「あったらいいな、と思うものってお店にはなかなかなくて、近いものを代用することが多いですよね。それを自分たちで作って提供していきたいですね」と西野さん。例えば、半分に割れる消しゴムカバーや、袋を持つのが楽になる持ち手カバーなど、大人の日常を便利に、楽しくしてくれるスマートな革小物だ。「デザイン案を考えた時点では、それが形になるか分かりません。新しい作品を作るときは毎回ドキドキしますね」。一度形にして、イメージと違えば切り直してもう一回作る、という繰り返しなのだそう。

ヌメ革は、使えば使うほど柔らかくなり艶がでてくる。「クリームでお手入れするとまた艶が出てきて愛着が湧きますよ」と話す西野さん。「古くから贔屓にしてくれるお客さんが時々、使い古したカバンを持ってきてくれます。革がいい感じにやわらかくなって艶が出ていて、『使い込んでくれているなあ』と嬉しくなりますね」と西野さんご夫婦。


シンプルな革小物が、使う人の手でやさしく変化し、10年、20年と長く使える「相棒」になってくれる。

絡まりがちなイヤホンのケーブルをすっきりと束ねる、小さなイヤホンホルダー(1,000円)。
使いやすいコインケースや文房具のケースなど、日常を楽しく、便利にしてくれるアイデア作品もたくさん。
コンパクトなキーホルダー(1,200円)。厚みのある革への打刻がおしゃれ。
切り折り紙の技法を使って作られた革の立体造形(1,500円〜)。革小物の制作販売と並行して、アートイベントなどにも出展している。
ネックレス(1,500円)。アンティーク調のチェーンと革の相性が良い。