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ロハスフェスタSDGsオンラインセミナー Webアーカイブ
第3回 ロハスフェスタとSDGs / 講師:大和田順子氏

今、世界で推進されているSDGs。世界の様々な問題を変革するため、国連で採択された国際目標です。ロハスフェスタでは2021年4月、SDGsオンラインセミナーを開催しました。講師はSDGsに取り組む3人の特別ゲスト。今回、セミナーをテキストアーカイブとして公開いたします。SDGsのいろんな事例をぜひ、ご覧ください。

SDGs(エス・ディー・ジーズ):Sustainable Development Goals(サステイナブル・デベロップメント・ゴールズ)の略。


「ロハスフェスタ万博」開場の様子。右に見えるのはSDGsの旗。

 2021年4月1日から同志社大学で教員をすることになり、京都での暮らしを始めたところです。今日はSDGsを暮らしの中で実践することをテーマにお話したいと思います。私は2002年にアメリカのロハス会議に参加し、その内容を日経新聞に寄稿しロハスを紹介しました。日本にロハスという言葉が紹介されたのは、これが最初だったとされています。
 同志社大学で担当する授業は「NGO・NPO論」などです。先日、履修する学生にSDGsについてアンケートをしました。228人が回答されましたが、「言葉は聞いたことがあるが、内容に関しては余り理解していない」というのが最多で57%。次に「いくつかの目標に関心があって自分としてできることを実践している」が37.3%でした。3人に1人以上が実践しています。「関連する団体に参加して活動している」という人もいて、「知らない」はごくわずかです。いまの大学生の世代は「SDGsネイティブ」と言えるでしょう。
 さて本題のロハスフェスタとSDGsはどういう関わりがあるのでしょうか。SDGsの17目標について事務局の資料をもとに見てみます。すべてが関係するのですが、私は目標3、5、8、12、13が特に関わりが深いと思っています。

同志社大学 政策学部・総合政策科学研究科ソーシャル・イノベーションコース教授 / ロハス・ビジネス・アライアンス 共同代表 大和田 順子
百貨店、シンクタンク、英国化粧品ブランド等で20数年マーケティングの実務を経て独立。2002年、日本にLOHAS(ロハス)を紹介。2006年、一般社団法人ロハス・ビジネス・アライアンスを設立、共同代表。地域力創造アドバイザー(総務省)として、全国各地でサステナブルな地域づくりを支援。著書多数。

 3の「人々に健康と福祉を」では、コロナ関連の医療従事者や医療活動、東日本大震災の被災者支援をしてきたといいます。ロハスは健康と環境に配慮したライフスタイルです。フェスタの出展者は素性のわかる食品やオーガニック産品中心なので、全体として3にかかわっています。
 5の「ジェンダー平等を実現しよう」。おむつ交換室があるなど子育て中の女性も参加しやすいイベントですが、私が感心するのは女性の出展者が多いことです。女性の生きがいや能力を発揮する場になっていますね。
 8の「働きがいも経済成長も」では、子育てママをはじめ多様な人が出展しており、経済的な自立も応援していると。出展者を取材しましたが、関西は個人が自分の能力やスキルを活用して等身大で生業を創り出し、互いに支え合う文化があるのではないか、と見ています。
 12の「つくる責任つかう責任」では、多くの出展者がリサイクルしたり、アップサイクルしたりしてものづくりをしています。不要な衣服の交換などもされていて、会場に来ると気持ちが優しくなりますね。食品ロスを減らす取り組みや、リユース食器の使用でプラスチックごみを削減するという取り組みを10年以上、コツコツと実施されていますね。

ロハスフェスタ万博は2006年より開催している。

 13の「気候変動に具体的対策を」は、使⽤済み天ぷら油を会場で集め、それらを原料にバイオディーゼル発電機で発電し、会場の電気をまかなっています。このように、1から17までの目標に複合的に取り組んでいるのがロハスフェスタで、ロハスフェスタに来るとSDGsを体感することができると思います。
 私が事務局にお願いしているのは、大阪周辺にある農産漁村の地域の人たちとの交流です。出展してもらうだけでなく現場を訪ねて生産者と交流することで、彼らの素晴らしさを知ることができます。都市にありながら農産業村を応援するようなプラットフォームになってもらいたい、と期待しているところです。私たちの暮らしを支えている食べ物の背景、産地の状況を知ることは、とても重要です。

来場者持参によって集まった廃油、ダウン、牛乳パックなど。

 さて、「SDGsをどう暮らしや地域の中で実践するか」ということについてお話したいと思います。SDGsの導入ステップを三つに分けて考えてみました。一つ目は「チェック」です。自分の関心ある社会課題と関連の深いSDGsの目標はどれだろう、逆に目標を見たときに自分が心痛めていた社会課題はどれだろうといったことを確認してみる。現状を知るということです。二つ目は「クエスト&リサーチ」です。いまは取り組んでいないけれど、今後取り組めそうなものはないか、ほかの人や地域はどんな取り組みをしているのかを調べてみることです。探求するステージです。ステップ3は「コミュニケーション&アクション」。家族や職場や地域で、SDGsについて話題にしてみる、話し合ってみるということです。そして自分たちで何ができるか行動することを決める。このような三つのステップがあるのかなと思います。

 最後に私からのメッセージです。「Think Globally, Act Locally」、地球規模で考えて地域で行動しようという言葉がありますね。これにプラスして「Share Locally&Globally」を付け加えたい。それぞれの地域で行動して得られた成果や知恵をみんなで共有しませんか、と。例えば、都市農村交流が日本は盛んですが、このような日本の農山村でうまくいっていることは、世界の農山漁村の課題解決にも役に立つでしょう。ロハスフェスタの出展者の人たちがうまくいっている秘訣をみんなでシェアして広げていくことで、もっと持続可能な社会をつくっていけるかもしれないということです。このキーワードを心にとめておいていただければと思います。

ロハスフェスタ万博の「青空たべやさい市」では近隣県の野菜や果物を農家が販売している。