自然の花やヴィンテージカボション、天然パールなどのこだわりのパーツを用いて、繊細な感性で女性らしいアクセサリーを作るtoi et moi(トワ エ モア)。イヤーアクセサリーを中心に、指輪やネックレス、ヘアアクセサリーなどが華やかに日常を彩ってくれる。
自然の花やヴィンテージカボション、天然パールなどのこだわりのパーツを用いて、繊細な感性で女性らしいアクセサリーを作るtoi et moi(トワ エ モア)。イヤーアクセサリーを中心に、指輪やネックレス、ヘアアクセサリーなどが華やかに日常を彩ってくれる。
アクセサリーに使っている花のほとんどは、自家栽培のものや野原に咲いた自然のもの。きれいに咲いた花を摘んで、ドライフラワーや押し花に加工している。その加工工程は、デザインの第一段階だ。押し方によっても雰囲気が変わるので、花をどんな風に見せるか、花びらの表情を見ながら調整していく。
「自然の花なので、不思議なこともあります。白いお花と思って摘んで帰り、押し花にしていざ開けると、きれいなブルーになっていることも」と、作家の希さん。加工した花は、湿気で変形や変色しないように慎重に管理して、美しいうちにアクセサリーに。花びらは繊細なため、ピンセットで一つひとつ細やかに配置して、レジンで仕上げる。
パーツは、オリジナリティを高めるために、信頼できるショップや海外からヴィンテージものを仕入れることが多いという。「パーツを見ると、デザインアイデアが湧いてきます」という希さん。逆に、アイデアが湧かないパーツは買わない。インスピレーションにしたがってパーツを選び、希さんの感性のままに絵を描くように花を配置すると、まるでアクセサリーの中で花が咲いているようにその美しさが生き生きとよみがえる。「台紙につけた瞬間が作品の完成。できあがったときは感動します」。
アクセサリーの重さにもこだわりがある。「重いと肩がこったり頭が痛くなったりするので、基本的に重さは5g以内に。パーツの組み合わせを工夫して、できるだけ軽く仕上げています」。小さいお子さんがいるママのために、子どもに引っ張られないよう小ぶりのアクセサリーを制作するなど、身につけるお客さんを想って生まれた作品も多い。
「自分のために、自分のやりたいことをやろう」と心に決め、立ち上げたtoi et moi。希さんが好きな花を使い、自分が欲しいと思えるアクセサリーを作ることからスタートしたが、今では、お客さんのニーズにも応えながら、多くの人に喜ばれるアクセサリーを作り、リピーターを増やしている。
「以前は自分に自信がなく、無力さを感じていました。でも今は、人に喜んでもらえることで自分にもできることがいっぱいあると気づきました」と笑顔の希さん。店名のtoi et moiはフランス語で「あなたと私」。いつかたくさんのお客様に愛されるブランドになっても、大勢の一人ではなく、一人ひとりのお客様に対して心を込めた対応をしたいという思いでつけた名前だ。
「お客様から『トワエのアクセサリーをつけると元気になれる』と言ってもらえることがうれしいです。準備は大変ですが、お客様からの言葉があるから頑張れる。お客様がいてくれている、と思うだけでパワーをもらえます」。