「ウチのドーナツは、沖縄の揚げ菓子・サーターアンダギーを改良したものなんですよ」というのは、「LOOP」のオーナー・前田五六(いつむ)さん。「モチモチ食感」を出すため試行錯誤。大阪・藤井寺市の“ある名産品”を使ってアレンジしたという。
「ウチのドーナツは、沖縄の揚げ菓子・サーターアンダギーを改良したものなんですよ」というのは、「LOOP」のオーナー・前田五六(いつむ)さん。「モチモチ食感」を出すため試行錯誤。大阪・藤井寺市の“ある名産品”を使ってアレンジしたという。
「僕は、藤井寺で沖縄料理店をやっているのですが、すぐ近くでドーナツ店もやっています。今では看板商品となったサーターアンダギーをアレンジしたドーナツ(もちもちサーターアンダギー)は、材料に地元の名産品『道明寺粉・糒(ほしい)』を使っています」と前田さん。
「道明寺粉・糒」は、桜餅などの材料に使われている食材(もち米を蒸して日に干したもの)で、藤井寺にある「道明寺」で最初に作られたことが名前の由来といわれている。
「地元の道明寺粉を使っているというほか、油にもこだわりがあります。それは、米油を使用していること。米油を使うことで油の切れが全然違います」と言いながらドーナツの入った紙袋を指差した。確かに、その袋には全く油が染み出ていない。「1番意識していることは、常に揚げる油はキレイに保つようにしています」。ドーナツが油臭くならないためだという。
モチモチの食感を出すために道明寺粉の配分など、試行錯誤したと前田さん。「道明寺粉の分量によって、ドーナツのモチモチ感や柔らかさが変わるんですよ。分量は秘密ですが、30年以上やっている経験からできたものですね」。道明寺粉を使ったドーナツのほか、リングドーナツなども昔ながらの素朴な味が楽しめると子どもから年配まで幅広い年代に人気だ。
そして、何よりもこの店の最大の特徴は、リピーター客が多いこと。その日のうちに再来店する「リピーター客」だ。その理由を前田さんはこう解説した。「ウチのドーナツは冷めても美味しいんですよ。僕のオススメは、揚げたてよりも30分から1時間くらい経ったものです。完全に油が切れたドーナツが1番美味しくいただけますし、何よりもヘルシーです。ロハスフェスタでも、朝に購入されたお客さまが、帰りに10個、20個とお土産に買われる方が多いですね」。