moa maman(モア ママン)の洋服は、上質なリネンから生まれる。
moa maman(モア ママン)の洋服は、上質なリネンから生まれる。
「初めて自分がリネンを身につけたとき、すごく心地よくて、他の素材とは違うものを感じたんです」と作家の小野寺さんさん。リネンのシャツやワンピースはふんわりとやわらかで、風に揺れるシルエットが着心地の良さを物語っている。
生地選びでは絶対に妥協しない、というのが小野寺さんの信念。サンプルを取り寄せて、質感や風合いなどをチェックし、仕入れ先と何度もやりとりを重ねるという。「以前は、もっと買いやすい価格の生地も使っていましたが、そうするとやっぱり満足のいくものができないんです。商品の価格を上げてでも、納得できる生地を選んで使っています」。
デザインも試行錯誤が多い、という。生地の風合いや厚みに合うアイテムを考え、型紙を起こし試作を繰り返す。「もともとが我流なので、最初はなかなか思い通りにいきませんでした。でも、失敗作から新しいデザインが生まれることもあるんですよ」と小野寺さんさん。デザインがふと思い浮かぶこともあれば、花などの自然を見て着想することも。常に頭の中は服のことでいっぱいだ。
製作にもこだわりがある。使う生地が決まったら、裁断する前にまず水通し。リネンは縮みやすく、そのまま作ると洗った時にワンサイズ小さくなってしまうからだ。さらに、ナチュラルな風合いを出すために、仕上がってからもう一度水通し。手間のかかる工程を経て、ようやく一着の服が生まれる。
「リネンはとても強い生地。着れば着るほど柔らかく、くったりとして揺れ感やシルエットにも変化が出てきます。どんどん味わい深くなっていくので、お客様には『リネンを育ててくださいね』と言っているんです」。洗うたびに風合いを増し、色褪せさえも味わい深さに。着る人がリネンを育て、リネンが着る人の服への想いを育てている。