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無農薬で自家栽培。
季節の草花を癒しのインテリアに -*branchu*-

*branchu*(ブランシュ)の店主・谷さんが作るスワッグは、ラグラスを使ったアレンジが特徴的だ。ラグラスは和名で「うさぎのしっぽ」と呼ばれ、アレンジに取り入れると、ふわりと風に流れるような優しい風合いになる。眺めているだけで、心が軽くなっていくようだ。



作品に使う草花の多くは、三重県亀山市にある自宅の畑で家族と一緒に栽培したもの。もともと農薬を使わずに家庭菜園をしていたこともあり、20種ほどの植物も無農薬で育てている。放っておくとすぐに虫がついてしまうので、毎日の手入れが欠かせない。


花は気温や太陽光によって成長が左右されるので、同じものでも毎年違った色合いの花を咲かせるという。もちろん季節によっても咲く花の種類が異なるため、作品の雰囲気も四季の移り変わりとともに変わっていく。「初夏は爽やかに、秋は落ち着いた雰囲気で。家の中でも季節を感じていただきたいです」と谷さん。

-Profile- *branchu* 谷 弥生さん
三重県出身。フラワーショップでの勤務やウェディングプランナーを経て、13年前にフラワーアレンジ教室をスタート。同時に、個展の開催やイベント企画、委託販売なども行いながら、ロハスフェスタをはじめ、イベント等で作品を販売している。

摘んだ草花は、ドライフラワーに加工する間にも徐々に開いていく。そのため、咲き始めた頃に摘んで、作品になった時に一番きれいに見えるよう、乾燥させるタイミングを合わせているという。


色もまた、徐々に褪せていく。「作りたての頃は鮮やかなグリーンでも、だんだんとベージュに近づいていきます。花の色も、少しずつ落ち着いた色に変わります」。鮮やかな色からアンティークカラーへ、経年変化もまた作品の楽しみの一つだ。

デニムの花びらにフェイクの木の実を美味しそうに飾り付けたブローチ(850円)。洋服だけではなく、和服やカバン、髪につけてもインパクトがある。

アレンジをするときは、色と花の配置を緻密に繊細にデザインし、決して大雑把にしないのが谷さんのこだわり。生け花の経験もあるため、向きやバランスを考えながら植物を組み合わせていく。色も主張しすぎず、全体のバランスがとれるように考えるので、出来上がった作品はどれもやさしさを感じる。


「小さな花でも、自然のものが家の中にあるだけで癒しになります。一部分が朽ちてしまっても、そこだけ手直しをしてずっと飾っていただけたらうれしいです」。

無農薬栽培した季節の花をハーバリウムに(Mサイズ1,200円〜)。揺れても形が崩れないように、花と花の間には麻の繊維を入れてクッションにしている。
ドライフラワーやハーバリウムの他にも生活雑貨を扱う。手触りや口当たりがやさしく使いやすい木の食器。
            
虫がつかないように、農薬の代わりに酢や牛乳を薄めたたものを使う。畑には敷き藁をして、葉が土などで汚れないように大事に育てている。