鮮やかな色彩に生命力あふれる動物や植物のプリント柄が特徴的な雑貨を展開する「SPOOON MODERN AFRICAN STYLEE(スプーン モダン アフリカン スタイリー)」。商品を通じて“多様性を認め合うこと”“個人のオリジナリティを大切にすること”の素晴らしさを発信している。
鮮やかな色彩に生命力あふれる動物や植物のプリント柄が特徴的な雑貨を展開する「SPOOON MODERN AFRICAN STYLEE(スプーン モダン アフリカン スタイリー)」。商品を通じて“多様性を認め合うこと”“個人のオリジナリティを大切にすること”の素晴らしさを発信している。
「昔から日本ならではの画一的な価値観が疑問でした」という代表のオズエオラ弘美さん。日本を飛び出し世界中を回った後、ナイジェリアに移住。「アフリカには非常に多くの民族があり、それによって起こる問題もありますが、互いに認め合って生きているように思います」とアフリカの多様性を持つ文化に惹かれた。現地のテイラーで元々好きだった洋服づくりを始めたのを機に、アトリエを構えてスタッフを雇い、ブランドを設立。西アフリカの布を使い、ナイジェリアのアトリエで制作し、主に日本に向けて販売している。
西アフリカのファブリックメーカーから仕入れる布は綿100%、ろうけつ染めで作られる。「生地との出会いは一期一会。メーカーは大量生産しませんし、同じデザインのものを作るとは限らないので、今回買ったら次に手に入るのか分からないんです」。限られた生地でできるだけたくさんの種類の商品を作るため、同じデザインのものは3点ほどしか作らないという。買う方にとっても、二度と手に入らないかもしれない正真正銘の1点モノだ。
全てをアフリカで行う理由は、現地の雇用に少しでも貢献したいという弘美さんの考えがあった。本来、ハングリー精神旺盛というアフリカ人だが、格差社会のため能力があるにも関わらず発揮する場が与えられないこともしばしば。「アフリカには『富を持っている人が与える』という考え方があります。一見、良さそうに聞こえますが、持っていない人は貰うばかりで自ら行動しない人も多い。でも、それでは何も良くならないでしょう。だから、うちではアフリカへの『施し』ではなく、ちゃんとした商品として買ってもらって、お客さんと対等な関係を築きたいと考えています」と弘美さんは続ける。「お客さんから感想をもらったらアトリエにすぐメールで伝えて、喜びやハピネスを分かち合います。そしたら、みんなが『よし、次も頑張ろう!』って盛り上がってケミストリー(化学反応)が起こるんですよ」。
アフリカの力強い気質、そして多様性と柔軟さ―。アフリカのポジティブな要素が詰まった雑貨や洋服を身に着けたら、それだけで元気になりそう!