インドネシアの山奥にある工房で、木工職人とガラス職人がコラボレーションして作り出す「GLASSON」。一見、木の上に水槽が乗っているだけのように見えるが、実は木とガラスの接地面がぴたりと合うよう、巧みに加工されている。水槽に水を張ると、接地面の凹凸部分がキラキラと光り、独特の美しい世界が広がる。
インドネシアの山奥にある工房で、木工職人とガラス職人がコラボレーションして作り出す「GLASSON」。一見、木の上に水槽が乗っているだけのように見えるが、実は木とガラスの接地面がぴたりと合うよう、巧みに加工されている。水槽に水を張ると、接地面の凹凸部分がキラキラと光り、独特の美しい世界が広がる。
「ユニークでしょう?」と話すのは、DRUMCAN PARADISE代表、石川毅さん。「GLASSONというオブジェで、インドネシアの山奥にある工房から直接買い付けています」。その独特の造形美に目を奪われ、足を止める人も多い。
台になるの木は一見、流木のように見えるが、ガジュマルという木の仲間、ガマールというゴツゴツとした木肌が特徴の巨木だ。森に入り、倒れているガマールを切り出し、乾燥させて台を作る。そこまでは木工職人の仕事で、次にガラス職人がガマールの台の上に溶けたガラスを垂らし、吹きガラスのように息を吹き込み、成形する。同時に台が燃え、接地面が焦げる。ガラスがある程度固まったら取り上げ、燃えた火に水をかけて消す。「普通の木は焦げるとボロボロになりますが、ガマールは硬いのでかたちを残したまま」。焦げを削り落とし、固まったガラスの水槽を乗せたら完成だ。
使い道はさまざま。魚を飼う水槽として、植物を飾る花瓶や水耕栽培の容器として、または苔テラリウムに使ったり、サンドアートも映えそうだ。
石川さんの本業は、雑貨や建材の輸入・卸販売。園芸店や花屋、雑貨店、建築事務所などに卸している。DRUMCAN PARADISEというショップ名のとおり、以前はインドネシアのドラム缶を加工した道具入れやジョーロなどを主に販売していたが、今の看板品はGLASSON。インドネシアに買い付けに出かけるようになって22年経つが、「GLASSONは一番、驚いた品。日本では2017年から販売していますが予想以上の人気。ブレイクしそうな勢いです。ナチュラルでオリジナリティあるオブジェとして、インテリアに取り入れてもらえたら嬉しいですね」。