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ようこそ 可愛いさ弾ける落花生アートの世界へ-M.O.C-

ビールのおつまみに食べていた落花生を眺めていて、ふと思いついたという落花生アート。一体ずつ微妙に顔の表情が異なり、角度や気分よって見え方が変わってくる。見ているだけで、思わず笑顔になってしまう。



三輪車に乗った牛、赤い模様のヌモ、赤いかさをかぶったキノコなど、ペイントされ、目、鼻、口を描かれた可愛い落花生。棚に並べられた何十体もの落花生アートを目にして足を止める女性客たちが「この子がいい!」と、自分好みの落花生アートを楽しそうに探している。手がけるのは、クリエイターの岡野美由紀さん。きっかけは7年前、「夜、ビールを飲みながら落花生をつまんでいました。落花生の殻のかたちが可愛いのでテーブルに並べて眺めていて、思いつきで目と鼻と口を描いてみました。それが、可愛らしくって!」と、落花生アートが誕生した夜のことを思い出す。その後、体の部分をペイントしたり、手足をつけたり、どんぐりや樹脂粘土でつくった帽子をかぶせたりしていくなかで、個性的なキャラクターが次々と生み出されていった。

-Profile- M.O.C クリエイター 岡野美由紀さん
以前は服飾デザインと販売を行っていたが、落花生アートが評判となり、ロハスフェスタをはじめイベント出展を中心に活動。ユニークな発想で100種類以上の作品を生み出している。

もともとは洋服をつくり、岡山県の自宅を改装した店舗を運営していた岡野さん。「店内の装飾として落花生アートを置いていました。するとお客さんから“可愛い”と言われ、販売を始めることにしました」。当初は店頭で販売をしていたが、子育ての忙しさも重なり、イベント出展へシフト。徐々に口コミやSNSで話題となり、落花生アートの製作に絞って活動をすることに。「小学生の女の子が自分のお小遣いで一体買ってくれました。それ以来、彼女は何年も続けて買いに来てくれます。自分の部屋に何体も飾っている様子を写真で見せてくれたりして、お客さんとの繋がりがやりがいになります」と、岡野さんはうれしそうに話した。

多肉植物を花に見立てて、ミツバチの落花生アートを飾った。ストローで蜜を吸おうとしている姿が微笑ましい。

こだわるのは顔の表情。喜怒哀楽を出さず無表情な顔を目指しているという。「ちょっと疲れたときに落花生アートと目が合って、クスッと笑って元気を取り戻したり、楽しい気持ちになったり。そんな存在になれるような顔を描いています。玄関の靴箱の上に飾って、帰宅時にただいまと声をかける方もいます」。落花生アート選びには相性が大事だと岡野さんは言う。「シルエットやちょっとした表情の違いを見比べながら、気心が合いそうな一体を選んでもらえれば」。
使っている落花生は中国産だ。「中国産は殻が硬めで、加工向き。なので、中国産を使っています」。鉢植えの横に置くお客さんも多く、ある程度の耐水性も維持できるよう、色はアクリル絵の具で塗り、最後にニスを塗って耐久性も高めている。そのときの心持ちによって見え方が変わる落花生アート。笑顔と元気を与えてくれる小さなお友達だ。

水平線に沈む夕日に向かいながらトランペットを吹いている落花生。表情だけでなくシチュエーションも想像しながらつくるという。
カラフルなアフロヘアーが笑いを誘う落花生。数少ない「笑顔」の表情を持つ落花生だ。「アフロは完全にパーティ仕様なので、笑顔です」と岡野さん。
赤い模様のヌモ。人型だけでなく魚にも。アイデアは無限に広がる。
三輪車に乗る落花生。金色の配色がゴージャスな印象に。