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本物のようなシズル感 フェイクフードのアクセサリー-yum911-

ハンバーガー、パスタ、イクラなど。「小さなフェイクフードを作ったらおもしろいかも?」というアイデアから生まれたyum911のアクセサリー。素材ごとに変わる質感やトッピングなど細部にまでこだわることで、シズル感溢れる本物のような仕上がりに。見ているだけで食欲が湧いてくる。



「10年ほど前、フェイクフードの本で作り方を知ったのがきっかけ。かわいいと思えるサイズを追求したら、どんどんサイズが小さくなっていきました」と話す。「さらにアクセサリーにすれば可愛いのでは」というアイデアからパンケーキに始まり、ハンバーガーやポテトチップス、ポップコーンやジョッキに注がれたビールなど、小さなフェイクフードをアクセサリーパーツとしてアレンジするようになった。

-Profile- yum911 ユミさん
企業に勤めながら、「自分を表現する場」としてフェイクフードのアクセサリーを製作。友人が勧めてくれたイベント出展をきっかけに、作品の販売をスタート。対面での接客を大切に、ロハスフェスタをはじめさまざまなイベントに出展している。

フェイクフードは主に樹脂粘土で作る。まず、半透明の樹脂粘土にアクリルグアッシュなどの絵の具を混ぜてベージュ色にする。それを手でこねて薄くのばし、丸い型で抜く。パンケーキが2枚重なって見えるように間に筋を入れ、乾燥させる。表面を茶色い絵の具で着色し、おいしそうに焼けたパンケーキを表現。転写シールで文字を入れ、別につくっておいたイチゴやブルーベリーのトッピングを載せて完成。「どうすればその食べ物だとわかってもらえるか、工夫するのが楽しいです」。
トウモロコシも、丸ごと1本のトウモロコシを小さくつくるのではなく、黄色い粒を数粒くっつけたデザインで表現することで、意外性とリアルさのあるおもしろさが生まれてくる。「それが、yum911らしさ。フェイクフードをつくって販売する方は増えているし、私より上手な方も大勢います。なので、オリジナリティを大事にしてつくるように心がけています」。

ポテトチップスのイヤリング。ポテトのザクザク感、揚げ方のムラ、トッピングののり塩など細部にまで表現されている。

「そのピアス、もしかしてイクラ?というふうに、yum911のアクセサリーを身につけたことをきっかけに、コミュニケーションが生まれたらうれしいです」。食べることが大好きで、毎日の食事のときにも「これを小さくしたら可愛いかも?」とアイデアを思い浮かべながら食べたり、飲んだりしているという。フェイクだからこその可愛さとおもしろさが表現できたアクセサリー。手に取るお客さんから、「こんなの見たことない!」「おいしそう!」と言われると大きな励みになるそうだ。「性別も年齢も関係なく、多くの方に身につけてほしいです」。

キラキラのバンズにジューシーな肉と目玉焼きがのったてりたまバーガーと、注ぎたての泡まで再現されたビールとのセットピアス。
ツヤ、グラデーションまで再現された、いくらときゅうりのイヤリング。