深みのある木目と、手彫りならではの微妙なゆがみが心地よいubdyの木の食器。木彫り職人が一つひとつ手彫りしたお皿やカップは手にやさしくなじんで、ぬくもりを伝えてくれる。
ロハスフェスタの出展クリエーターに聞く
深みのある木目と、手彫りならではの微妙なゆがみが心地よいubdyの木の食器。木彫り職人が一つひとつ手彫りしたお皿やカップは手にやさしくなじんで、ぬくもりを伝えてくれる。
木材は、建材や家具に使われた端材のチークを使用。端材とはいえ、高級材として知られるチークは丈夫で強く、艶のある質感が独特の存在感を感じさせる。
2004年、印刷・デザイン業を営む渡木さんは、インドネシア出身の一人の青年と出会った。バリ島のウブドから日本に出稼ぎにきていた青年。優しく礼儀正しい彼と親しくなった渡木さんはある日、青年の生まれたウブドの村を訪れる。
そこは、木彫り職人の村。先祖代々から受け継がれてきた伝統技術で大きな彫り物を作り、ヨーロッパなどに向けて輸出をして生計を立てている。しかし、その暮らし向きは決して豊かなものではなかった。得られる対価が低すぎるのだ。
フェアとは言えないその現状を目の当たりにした渡木さんは、ウブドの木彫り技術を生かし、日本で売れる商品を作ることを思いつく。これが、ubdyの食器づくりの始まりだった。
しかし、最初からうまくいったわけではない。日本の食器は、ウブドの人たちには全く見慣れないもの。できあがった食器は、イメージと違っていたり、日本で通用するクオリティに仕上がっていなかったり。思っていることがなかなか伝わらない。
どうしたらいいかと考えて渡木さんがしたことは、彼らと一緒に遊ぶことだった。
「一緒に遊んで遊んで、彼らと仲良くなりました。相手に自分の思いを分かってもらうためには、まず相手の気持ちを分からないと」と渡木さん。コミュニケーションをとるうちにお互いの理解が深まり、作品の完成度が上がっていった。
「ウブドの人たちは、お皿を作る仕事も子ども達に受け継いで、未来永劫続けていけるようにしたいと言ってくれています。私も、彼らの生活の糧になるよう、一緒に頑張りたいと思います」。
古くから受け継がれてきた、木彫りというウブドの伝統。今ではubdyの食器づくりが、その伝統の一つに加えられている。
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