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使い込むほどに美しい一級品の革を使ったドクターバッグ-Bag Shop LEFTY HORSE-

コロンと丸みを帯びたキュートな形、しかし上質な革と頑丈な造りにクラシックな雰囲気も漂うドクターバッグ。「経年による色の変わり方が美しい」と国内メーカーの革を使い、こだわりのイタリア製パーツを用いる。使うほどに愛着が湧く逸品だ。



20代の頃から10年以上、趣味で革製品を作っていた石川直良さん。2013年頃からイベントに参加するなど少しずつ発表の場を広げ、半年前からは他の仕事を辞めて現在の革製品づくりに絞っている。
以前は小物類をメインに制作していたが、今はドクターバッグに惚れ込んでいるという。基本的に他の作品を参考にすることはなく、自分の理想を具現化することを意識している。美しさに惹かれて使用しているのは、「なめし技術」に定評がある老舗皮革会社「栃木レザー」の革。より素に近い状態に加工されたもので、世界の一流ブランドにも卸される一級品だ。

-Profile- Bag Shop LEFTY HORSE 石川直良さん
革製品づくりは趣味の一環として、仕事の傍ら10年以上作り続けていたが「これからは好きなことをやっていこう」と決意し、「修理しながら長く使えるものを」とドクターバッグの製作を開始。ブランド名は縁起が良いとされる「左馬」に由来する。

厚みのあるカバンは中に仕切りがあるのが通常だが、自身の使いやすさを考えて仕切りを無くした。また、バッグの口を留める金具は、真鍮でできたダイヤル式の錠前が付いたパーツを使用。繊細な細工がなされ、錠前として実際にカギもかかる。高価な上に需要が少ないため現在ではなかなか手に入りにくい部品だ。エピソード一つひとつに、こだわりの深さをうかがわせる。

金庫のようなダイヤル式の金具はイタリア製で、実際に鍵をかけることができる。(大65000円/ダイヤル式以外は55000円から)

定番の小物類は「質感が良い状態のまま、ちょっとだけ個性が出るものを作りたいと考えています。上品であり、責めすぎず、ささやかだけど人と違うものを持ちたい大人向けです」。光沢が美しい革の周囲に色味の効いたステッチが施された財布や名刺入れは素材の良さと丁寧な仕事ぶりが光る。

実用的な商品の片隅には、ワニやサイなど、つぶらな目がかわいい動物の革製キーホルダーもぶらさがる。「子どもに好まれるかと思いましたが、意外とお父さんお母さんに人気です」。オリジナルのカモノハシやサメもなかなか好評だ。手頃でコンパクトなショルダーバックやポシェットも、さりげない中に存在感があるアイテムとして重宝しそう。

自然に優しい植物タンニンでなめした革を使用して作ったバッグ。(小34,800円)
中に仕切りがないので、厚みのあるものでも収容できる。
「遊びで作りました」という小銭入れは、革の色目そのままに電気ペンで動物やアリなどを手書き。
小銭入れや財布は、オーソドックスな茶・黒系から赤、緑などカラフルなものまで揃う。太目のステッチを聞かせて少し個性をプラス。(2,500円)
ドクターバッグとはテイストの違うショルダーバッグのラインナップでは、ベルトで留めるタイプのものの。(14,500円)