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ロハスフェスタの出展クリエーターに聞く

「おいしくて体に良いもの」をベースに、
常にアップデートを続ける -コブカフェ-

玄米を使うコブカフェのメニュー。玄米は白米と違い、精米せず糠を保存する。その糠には、ビタミンBを始めとする栄養分が豊富に含まれるが、農薬が残留しやすいのもその糠。そのため、コブカフェでは、無農薬米を使うことが絶対条件だ。おしゃれに彩られたキッチンカーから漂う良い香り。コブカフェの、無農薬玄米カレーの香りだ。



アレルギーを持つ人のために、小麦粉や合成着色料、合成保存料は使わない。玉ねぎを飴色になるまでじっくりと炒め、ペースト状になったところへ10種類ほどのスパイスを加え、煮込んでいく。市販のルウは使っていないので、カレーのとろみや旨味はこの玉ねぎから生まれる。

普段家で食べるカレーとは違う、スパイス感たっぷりの本格カレーなのに複雑すぎない。だから素直に「美味しい!」と思えて、子どもから大人まで幅広い年代の人々に愛される味に仕上がっている。

-Profile- コブカフェ 小藪貴士さん
岡山県出身。キッチンカーで、関西を中心に東京や九州などのイベントに出店。ロハスフェスタでは5度のグルメアワード受賞経験がある。スパイス香辛料アドバイザー、薬膳コーディネーター。
「良いものをそれに見合った金額で提供して、食べた人も仕事仲間も幸せになれるようにしたい」とオーナーの小藪さん。

米は秋田の契約農家から仕入れた玄米を使用。完全な無農薬米にするために、他の田畑からの影響を受けない山奥で栽培しているという。放射性物質が含まれていないことを実証するためにデータを取得し、安全性も保証されている。これを玄米のまま提供するので、ビタミンやミネラルなどの栄養価が高く、また、白米と比べると食感が硬いため、よく噛んで食べることにつながるという。

「本当においしくて体に良いものを、しっかりと食べてもらいたい」と小藪さん。「安心・安全でおいしいものを」というコンセプト自体は、珍しいものではないかもしれない。しかしその基本に常に立ち返ることが、小藪さんの提供する食のベースとなっている。

メニューごとにスパイスの配合が違うので、全く違った味わいを楽しめる。3種をみんなでシェアするのもおすすめ。

実現するのは簡単なことではない。安い材料ばかりではできないし、手間もかかる。人手も必要だ。「価格で競争すると、どうしても質を落とさざるを得ません。そうならないためにも、良いものをそれに見合った金額で提供したい」と質を重視する。「良いものは安くない」。そう堂々と言えるのは、自らのカレーにこだわり抜き、手間暇をかけているからだ。

現在のレギュラーメニューは3種。どれも「これがベスト」と思える味で提供しているが、いつまでも同じ場所にとどまらない。「どうすればもっとおいしくなるか、スパイスの種類や配合を研究し続けています」と小藪さん。常に味をアップデートしながら、おいしいカレーを追求している。

ぷりぷり海老のココナッツミルクカレー。水を一滴も使わず、ココナッツミルクで仕上げた濃厚なカレー。
タンドリーチキンごろごろカレー。オリジナルスパイスに漬け込んだ、ガツンと味の入ったチキンが美味しい。
とろとろ温玉のせ牛×豚のキーマカレー。牛と豚の旨み、玉ねぎの甘みにまろやかな温玉が絡む。