お米の豊かな香りと自然の甘み。卵、小麦、乳製品を使用しない、お米を使ったおやつを作るbikky crop&zakka。できる限り自然由来の素材を使ったカラダと地球に優しいお菓子は、健康に関心が高い女性客を中心に注目を集めている。
お米の豊かな香りと自然の甘み。卵、小麦、乳製品を使用しない、お米を使ったおやつを作るbikky crop&zakka。できる限り自然由来の素材を使ったカラダと地球に優しいお菓子は、健康に関心が高い女性客を中心に注目を集めている。
「無農薬で作ったお米のおいしさをどのように広めればいいだろう」。bikky crop&zakkaの代表を務める根來(ねごろ)さんが、“お米で作ったおやつ”を作るきっかけはその思いが出発点だった。「市販されているお米とは違って、無農薬のお米って本当に甘くて香りもいい。父親が作っていたお米を宣伝する目的で、お菓子づくりをスタートさせたんです」。そこで、根來さんが決意したのは、徹底的に自然のものにこだわることだった。
「せっかく無農薬のお米を使うのだから、カラダにやさしい素材だけでお菓子を作ろうと思いました。私の周りにはアレルギーなどで苦労をされている方もいたので、負担の少ない自然由来のものだけを使って、色々と工夫をしてお菓子を作っていきました」。この思いを実現するため、根來さんは製菓の通信学校で勉強をはじめた。その成果を生かしたお菓子は、卵、小麦、乳製品などは一切不使用。しかも、しっかりと感じる甘みは、てんさい糖や米あめ、メープルシロップといった自然のものだけを使用している。
そして、作り出した最初の商品はグラノーラだった。「お米の旨味をダイレクトに感じていただけるようにグラノーラを作りました。お米をサクサクのフレークやパフに加工。しっかりと甘みや香りを感じられるのは、新鮮な米ぬかを使用しているからです」。このグラノーラを持って各地のイベントで販売するうちに、代表する商品が誕生した。
購入した方から「グラノーラに入っているポン菓子だけを食べたい」という声から生まれた、ぐらぽん。そして、米粉を使ったクッキーやドーナツなどの焼き菓子も手掛けている。「自分で食べるのはもちろんそうですが、お土産を持っていく時に気遣わなくてもいいのが、体に優しいお菓子の良いところだと思っているんです。かといって、おいしく無ければそもそもの目的だった無農薬のお米の宣伝にはなりません」。最近では米粉を使ったお菓子や、グルテンフリー米粉パンの勉強もするようになったという。根來さんの思いが作り出した、優しいおいしさに触れてみてほしい。