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天然石が魅せる きらびやかなアクセサリー-UI-

同じ種類であっても風合いや色合いが異なる天然石。その個性に合わせてデザインを形作りながら、一つしかないアクセサリーを制作する「UI」。落ち着いた印象を与える天然石が魅力で、幅広い世代の女性から人気を集めている。



制作を手掛ける渡邊さんが、このブランドを立ち上げようと思ったのは、自身の体質がきっかけだったという。イヤリングなどを身に付けると金属アレルギーで肌荒れを起こすため、気に入ったアクセサリーを付けることができないという悩みを抱えていた。

そこで、自作のアクセサリーを作ろうと思い立ち、肌荒れを起こしにくい14kgfという金属で制作をスタートさせた。「最初は、自分が楽しむだけに作っていたのですが、徐々にこのアクセサリーをもっと色々な人に届けたい。私と同じような悩みを持つ人も多いはずだと思い、フリーマーケットなどで販売しようと考えました」と渡邊さん。

販売するにあたり、テーマに掲げたのが幅広い女性が普段使いで何気なく取り入れられるアクセサリー。金属だけのデザインだけではない、もっと華やかさを感じる付加価値のある素材を模索し続け、やっとのことで辿り着いたのが天然石だったとか。

-Profile- UI 渡邊 雄大さん
ブランドのマネージメントや広報面をサポートする夫の雄大さん。2018年に、香港やシンガポール、タイでの販売を手掛けた。今後は、オンライン販売を中心に、海外にも視野を向けてブランド展開に取り組んでいくという。

渡邊さんは、「天然石は、たとえ同じ種類であっても風合いや色合いが異なります。その美しさを商品にしたいと思ったんです」と話す。この思いから、アクセサリー作りは、まず天然石の表情を捉えるところから始まる。形状、色合い、ニュアンス、微妙な欠け感なども考慮し、手を動かしながら何度もデザインの試行錯誤を重ねていく。

そして、約1カ月もの期間をかけてひとつの商品を形に。一見すると同じデザインに見えても、天然石が放つ魅力が微妙に異なるため、世界のたったひとつしかないアクセサリーが生まれるのだ。

同種の天然石でイヤリングを作る際は、左右の耳に付けた時のアンシンメトリーな美しさを考慮してデザインに落とし込んでいく。

また、片耳だけのアクセサリーというコンセプトも魅力のひとつ。「人の顔は誰もが左右対象ではありません。右と左では印象が異なるため、アクセサリーもそれに合わせて付けてほしい。その思いを形にしました」。

当初は、その思いが受け入れられるか不安だったという。しかし、「左右それぞれ違う種類を付けられるのが楽しい」や「髪型や服装の雰囲気によっては、左右違うものを付けた方がしっくりくる」と、好評を博した。

天然石は国内をはじめ、インドを中心とした海外から仕入れる。産地よりも手にとった感触や趣を重視して仕入れるという。

その後、各地で評判となり、大阪や福岡、北海道の商業施設で開催されるイベントにも出展する人気ブランドに。

「今では、お孫さんとお揃いで購入される女性がいらっしゃるなど、幅広い世代のお客様に支持されるようになりました。商品もイヤリングやピアスをはじめ、ネックレス、ブレスレットと増えています。今後は、このファンの輪を国内だけではなく、海外にも少しずつ広げていきたいと考えています」。

人気が高い「drop」シリーズのイヤリング。