美しい柄のリバティプリントで、ポーチやバッグを製作する「Reco」。色鮮やかな品々が楽しませてくれる。追求したのはデザインだけではなく、子育て世代の目線に立つこと。暮らしに寄り添うものづくりは優しさにあふれている。
美しい柄のリバティプリントで、ポーチやバッグを製作する「Reco」。色鮮やかな品々が楽しませてくれる。追求したのはデザインだけではなく、子育て世代の目線に立つこと。暮らしに寄り添うものづくりは優しさにあふれている。
「リバティプリント」とは、19世紀にイギリスで創業した老舗百貨店であるリバティ社がデザインした生地の総称だ。色彩豊かな花や草木が大胆かつ緻密に描かれたデザインは、ながめているだけでも華やいだ心にさせてくれる。そんな鮮やかな生地を、バッグやポーチ、財布やランドセルカバーなどにアレンジさせるのが大秦玲子さんだ。
「生地にラミネート加工を施していますから、濡れや汚れにとっても強いんです」と話す大秦さん。薄くて透明なビニール素材でコーティングされているため、汚れがついても濡れた布巾などで簡単にふき取れるという。さらに、しわのないパリッとしたシルエットからイメージするような重さはなく、実際に持ってみると想像以上に軽い。
大秦さんは、自分と同じ子育て世代や、それを手伝ってくれる母親世代に向けて、これらの作品を作っているという。「子育てをしていると、子どものものばかり増えてしまうんですよね。だから、お母さんが気に入ってくれるものを作りたいなと思っています」。
ファッション性だけでなく、普段使いに便利な実用性も追求している。一見サコッシュのように小ぶりなショルダーバッグも、「お母さんは荷物が多いから」と少しマチをつける工夫が施されている。さらに、肩ひもの長さを簡単に調節でき、「普段はゆったり長めに掛けて、子どもと外で遊ぶときは動きやすい短めに」と、おすすめの活用方法を教えてくれた。
「今度はウエストポーチを作ろうと思っています。お風呂に入る間も鏡にデザインを指で書いてみるとか、ずっとそのことばかり考えていますよ」。
笑顔でそう語ってくれた大秦さん。そんな彼女の手によって生まれた作品の数々は、きっと私たちを笑顔にしてくれるだろう。