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大好きなグルメが手のひらにおさまるミニチュアフードに-Yu cafe-

細部まで精巧に作り込まれた直径数センチにも満たないミニチュアフード。おにぎり、スイーツ、ラーメン、丼など、飲食店の店頭で目にする食品サンプルを手のひらサイズで仕上げ、どこか愛らしく、手元にそっと置いておきたくなるような魅力を持っている。これらを手掛ける「Yu cafe」の森 啓子さんに話を聞いた。



小さい頃からミニチュアや小物を集めるのが趣味だったと話す森さん。大人になってからその思いが再燃し、樹脂と粘土、絵の具を使い、独学で作品づくりをスタート。料理の写真を見ながら粘土に色を混ぜ、少しずつ形を整えてミニチュアフードを作っていく。「地道な作業なんですが、楽しかったですね。基本は指先で作業をするのですが、細かい部分はピンセットや、つまようじで作成するんです」。1日で12時間以上も作業に費やすほど、作品づくりに没頭していく中で、いつしか想像以上の作品ができるようになったという。「イクラの粒をくっきり作れた時とか、麺線の流れとかを見て、自分で『うまくできたな』って(笑)。それが楽しいんですよ」。

幅広い世代の人に手にとってもらえるように、価格は300円から1,200円とリーズナブル。

ロハスフェスタに参加していたファンの女性は、「Yu cafe」の魅力について各所へのデティールの細やかさをあげていた。パンの上にちょこんと乗ったイチゴ。海鮮丼の新鮮な魚の照り感。メロンパンの表面の網掛けなど、そうした細やかな作業がリアルさにつながっている。「意識しているのは、どれだけおいしそうに作れるかですね。細部にこだわるのはもちろんですが、もうひとつは色合いです。写真を見ながら、微妙なグラデーションまで意識して色付けをしています。より本物に近づけ近付くほど、おいしそうでかわいくなるんですよ」。土台となる白い粘土と合わせた時の色合いを把握した上でアクリル絵の具を混ぜ込み、色を調整していくという。

まるで本物のパンのように見えるミニチュアフード。そのリアルさに大人が魅了される。

長く使える耐久性。色々な使い方ができる。森さんは作品制作の上ではそれを重要視していると話す。「ミニチュアに成形した後は、コーティング剤としてレジンを塗布します。程よい厚みで塗りつけることで、食品らしい照り感と共に、色落ちしづらい作品に仕上げられます」。また、世の中にあるミニチュアのサンプル商品とは違い、セット売りではなく単品売りが基本。「どんな商品を一緒に置きたいかは人それぞれ。例えば、麺類だけを集めたい人は、ラーメン、パスタ、うどんを一緒にディスプレイしたい。それを叶えるために単品での販売をしています」。それにより、作品が持つ世界観や楽しみ方が格段に広がると話す。

いくらの粒感や刻みネギ、のりなど細部まで表現されている。
赤みのグラデーション、タレののり具合など、徹底したリアル感を追求。