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クラシカルとモダンが交差する、ボタンを使ったハンドメイドアクセサリー-Atmosphere-

「どんな顔立ちや服装であっても、フィットするアクセサリーを作れないだろうか」。世代の壁を越え、服装のテイストにもとらわれないボタンを使ったアクセサリーブランド「Atmosphere」は、こうした思いから生まれた。その魅力ある作品を自ら手掛けるデザイナーであり、ブランドのオーナーでもある真弓さんに話を聞いた。



真弓さんが生み出すアクセサリーの特徴は、ボタンを用いていること。時間があれば、手芸店やアンティークショップに足を運び、アクセサリーづくりのアイデアを考えているという。「ふとした時に、『ボタンって、ひとつ一つに違いがあってかわいいな』って思ったんです。服のデザインや時代などによって、大きさや形状まで違う。そんな個性ある素材を使って、アクセサリーを作ると面白くなるんじゃないかなと」。この思いから生まれた作品は、たとえデザインが同じであっても、どれもが1点モノ。ボタンの厚みや形が微妙に異なるのが、ハンドメイドらしい温かさにも繋がっている。

左右違うデザインが特徴のひとつ

商品のラインナップを眺めていると、ボタンだったとは思えないオリエンタルな美しさを感じる。真弓さんは、「ボタンから作品に昇華させる工程が最も苦労する」と話す。そのなかで、特に時間をかけて行うのがボタンを加工する作業。ボタンに金具を取り付けるため、うまく平行になるように土台を削っていく。このとき、土台にヒビや割れが生じない程度の力加減を維持しながら、作品としての雰囲気が出るような加工も同時に行う。この2つの工程を経ることで、普通のボタンには出せない味わいが立ち上がってくるのだ。

目立ちそうデザインに見えるが、ボタンのアンティークな雰囲気と相まって、身に付けると落ち着いた印象に

「Atmosphere」のファンは驚くほど幅広い。どの作品であっても、その人が持つ雰囲気や服装のテイストとうまくフィットしている印象だ。「ボタンとデザインとの組み合わせを意識しています。アンティークな感じと、モダンな感じのバランスをとること。すると、どんな世代や服装にも溶け込むと思うんです」と言う。真弓さん自身、この組み合わせを考える作業に力を注いでいるため、数を量産できず一週間に数十個単位でしか作品を作れないとか。ブランドを立ち上げてから4年目を迎え、全国各地から依頼が届くようになっても、この考えは変わることなく、1点ずつ思いを込めて作り続けている。

使用するボタンは秋・冬モノが多い。「季節に合わせて濃い色が多く、作品の印象が締まった印象になります」

そして今、全国で行われるイベント出店や実店舗での販売なども増え、着実にファン層も広がっている。また、オンラインショップや海外のLIVEショッピングなどを活用し、より多くの人に作品を手にとってもらおうという展開も行っている。ただ、真弓さんは人と直接、接する機会は大切にしたいと話す。「お客様と会話をしたり、道行く方々を眺めたりすることで、その時代ごとに変化する空気感を作品に取り込みたいと思っています。それが、ある人にとってはモダンさになり、またある人にとってはクラシックさに感じるような気がしますね」。