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大豆由来で環境にも人にもやさしいアロマキャンドル-soy&me.-

やさしい灯りと共に、ほのかに感じるアロマの香り。普段の暮らしの中はもちろん、仕事の合間のほんの束の間にも利用したくなる、ヒーリング効果がある大豆由来のアロマキャンドル。全くの未経験からこのアイテムを作り上げた「Soy&me.」の北中真由美さんに、アロマづくりに取り組むその思いと、これからの目標について話を聞いた。



新型コロナウイルスが猛威をふるい、自宅待機を余儀なくされていた頃、北中さんはこれまでの歩みを振り返り、「自分にできることはないだろうか」と考えていたという。外に出て何かを学んだり、誰かに相談することもできない中で、雑誌に書かれた一文に釘付けになった。

「その雑誌にビーガンキャンドルのことが書かれていたんです。自然由来100%のキャンドルで、環境にも人にもやさしいと。『これだ!』って思いましたね」と笑う北中さん。全くの未経験ではあったが、手当り次第にインターネットなどで情報を調べ、作り方を学んでいったとか。

-Profile- soy&me. 北中 真由美さん
全くの未経験からキャンドルづくりをスタートさせた北中さん。当初は、好きなキャンドル作家をSNSなどでフォローし、作り方からデザインまでをイチから勉強していった。その後、知り合いのハンドメイドショップから「そのキャンドルを置かせてほしい」という一言がきっかけで、人気のブランドとなった。

独学でキャンドルづくりをスタートさせた北中さん。“環境にも人にもやさしく”をコンセプトに、大豆由来のキャンドルづくりを始めたが、当初はその難しさに悪戦苦闘したとか。「ある程度、キャンドルとして形になるんですが、思ったようなツヤが出ないんです。あと、ものによっては香りの感じ方もバラバラで。最初は理由がわからなかったのですが、徐々に気温と湿度が関係していることがわかりました」。

以来、温度・湿度計をかたわらにおき、幾度となく試行錯誤を繰り返すなかで、レシピを完成させていく。「今も時々失敗はするし、ボツになった作品も数知れず。でもまた作りたい気持ちが湧いてくる。ほんとに好きなんだなと思うし、それが楽しいんです」。

季節に合わせ、ロウの中にはドライフラワーを入れている

イベントやハンドメイドショップでの販売を続け、今や全国的にファンが増えるまでになった「soy&me.」。香りのバリエーションも増え、ラベンダー、グレープフルーツ、ユーカリ、ローズマリー、オレンジスイートなど約10種。

そして、ファンからの要望にも応え、「クリスマスとバレンタインデーのときに作ったチョコの香りがするキャンドルは、大人から子どもまで大人気でした。あと、特別に用意したカヌレ型のキャンドルも好評で、今後もそうしたシーズンに合わせたアイテムにも挑戦していくつもりですよ」と北中さん。この熱意に共感し、精油やキャンドルの型をつくる協力会社などのネットワークが広がり、もっと幅広いアイテムづくりが可能になった。

星型のほか、さまざまなデザインのキャンドルも作っている

「私のまわりでもそうなんですが、アレルギー体質であったり、化学物質が苦手だったりすると、利用できるものが極端に減ってしまうんです。せっかく見つかっても、かわいくなかったりとか(笑)。そういう方々の気持ちを応援する意味でも、これまで通りにキャドルを作りたい。それと、夢のひとつとしてオーガニックのアイテムがずらりと並ぶ、コーヒーも飲める雑貨屋さんを作れたらいいなと思ってます」と、素敵な笑顔を見せてくれた北中さん。これからも、この小さな灯りが、人々の喜びとなり生き甲斐にもなっていくのだろう。

アロマの香りに特化したロウのオブジェ