イチゴやレモンに、ミニトマトやアスパラガスなど。一度見たら忘れないユニークなアクセサリーを制作しているのは、Smile Happyの北圭子さんだ。独特な質感をした野菜や果物のアクセサリーは、実は全て本物の食材を使用している。これまで作った種類は100を優に超え、数えきれないほどだという。
イチゴやレモンに、ミニトマトやアスパラガスなど。一度見たら忘れないユニークなアクセサリーを制作しているのは、Smile Happyの北圭子さんだ。独特な質感をした野菜や果物のアクセサリーは、実は全て本物の食材を使用している。これまで作った種類は100を優に超え、数えきれないほどだという。
昔から一点物のアクセサリーが好きだった北さん。ただ、いろいろなイベントに足を運んでも、自分好みの作品に出会える機会はなかなか訪れなかったという。そこで「なら、自分で作ろう」と考えたのが、アクセサリーづくりを始めたきっかけだ。
最初のころは、アジサイやミモザなどで作ったアクセサリーを、自身のインスタグラムで公開していたという。継続して作るうちに、友人たちから「ぜひ買いたい」という声が挙がるようになり、本格的にアクセサリーづくりに没頭するようになった。
「野菜や果物を使うようになったのは、お客様のリクエストが始まりです。最初はイチゴやレモンなどから作り始めました」。
最近では、デパートやスーパーの野菜売り場に行くと「これは作品にできるかな」という視点で品物を見るようになった北さん。リクエストにどんどん応えるうちに、シメジやマッシュルームを材料に採用するなど、作品の幅は今も増え続けている。
「元は食材ですから、もちろん『おいしくいただく』ことが一番だと思います。ただ、実際に子どもたちが『これ、かわいい』って言ってくれる姿を見ていると、自分のアクセサリーをきっかけに、野菜や果物に親しむこともできるかもしれないと感じています」。
製作方法は、「押し花を作る要領とほぼ同じ」と教えてくれた北さん。素材をペーパーでくるんで、分厚い本に挟んでしっかり水分を抜き取る。その後、UVレジンでコーティングを施し、艶のある質感へと仕上げる。北さん本人は「難しいことはしていなくて、誰でもできる技術の組み合わせ」だと語る。ただ、あくまで生の素材を使用するので、傷んだりカビが生えたりしないようにこまめにペーパーを取り換えるなど、手間のかかる作業を繰り返しながら一つずつ仕上げている。
「本物の素材を使っているからこそ、それぞれ出来栄えが微妙に異なります。そんな一点物ならではの楽しさを感じてほしいです」。一点物だからこその一期一会。そんな意識を持って、北さんはものづくりと向き合い続けている。