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画家と鍛冶屋、異なる個性が交じり合う空間-ameno×studio SHIMONE-

手書きの動物イラストを大胆にあしらったアパレルや雑貨を作るamenoと、長年使えるこだわりの鉄フライパンを作るstudio SHIMONE。全く違うジャンルの作品が並ぶブースは、他には見られない存在感を放っている。



動物がプリントされたTシャツやキャンバスバッグ、通帳ケースなどを制作しているamenoの大野さん。描いたイラストは、リアルだが可愛らしさも感じる独特なタッチが特長だ。その背景には動物好きが高じているのだとか。「子どもの頃から動物が大好きでムツゴロウ王国に就職したいと思ったこともあるし、漫画『動物のお医者さん』の影響で獣医になりたいと考えた時期もありましたね」。動物好きな一方、絵を描くことも大好きだという大野さん。芸大に進学し、卒業後は木版画の作家として活動していたという。今後の進路を考えたときに、大好きな動物と絵を仕事にできないかと考え、生まれたのがamenoというブランドだ。

モチーフとなる動物は、ほ乳類・は虫類・両生類・魚類など80種類を超える。最近では、昆虫のイラストも描き始めたという。「なるべく実物を見て描きたい」という大野さんは、動物園に通ったり、自ら釣りに行ったりしてイラストの参考にすることも。「なんとも言えないタッチが癒される。動物モチーフなのにファッションとしても取り入れやすい」など反応は上々だ。

-Profile- studio SHIMONE 西村友幸さん(左)/ameno 大野真琴さん(右)
各地のイベントでも共同で出展している西村さんと大野さん。車1台で移動でき、ブースも二人で借りられる点が楽なのだとか。

「お客様からリクエストをもらって書くこともあります。情報交換しているうちにどんどん動物に詳しくなっている気がします」と語る大野さん。版画の経験を生かし、和紙を使った通帳ケースも作成している。スマートフォンに後付けするカードホルダーも作ってみたいそう。今後も、動物好きによる動物好きのための作品を作り続ける。

「色が多いのは苦手」と、単色でイラストを描きあげるのが大野さんのこだわりだ。

「大事に使えば一生もの」という鉄のフライパンは、親から子へ受け継いで使い続ける人も多い。使えば使うほどに馴染んでいき、育てる楽しみがある点も魅力の一つだ。

そんな逸品を作っているのが、studio SHIMONEの西村さん。「鉄のフライパンは手入れが難しいと思っている人が多いですが、実はとても簡単です」と語る。テフロン加工が施されたフライパンは、どうしても傷が付くのを気にしてしまいがちだが、丈夫な鉄なら心配無用。「洗剤を使わずにお湯やたわしで洗えば十分です。ただし、最後に空焼きして水分をしっかり飛ばしてください」。

単色で描かれた動物たち。近くで見てみると絶妙な筆加減に驚かされる。

元々、鍛冶職人として働いていた西村さん。鍛冶職人としての仕事より、店舗の什器製作が主なってきたことに不安を感じ、「職人としてのスキルを生かして、何か作れないかと思い行き着いたのがフライパンでした。やっていくうちに楽しくなってきて、今ではパエリア用の鍋やステーキプレートも作っています。今後は中華鍋をアレンジしたオリジナルのフライパンを作る計画です」。

「長い間使わない場合は油をなじませてから直してください。ただ、毎日使うならそこまで神経質にならなくても大丈夫です」。
一枚の鉄板を薄く叩いて作りあげたフライパンは、持ってみると意外なほどに軽い。