LOHASの魅力を体感できるWEBサイト 「&LOHAS」

革の端切れがにぎやかなミニチュア細工へと変身 -yucanna*-

見ているだけで楽しい気分にさせてくれるミニチュアサイズの革小物。その素材は、革製品を作ったときに生じる端切れ。yucanna*の白草さんが追求するのは、ONLY ONEのモノづくりだ。



白草さんの手にかかれば、店舗の片隅で売られていた端材の革が、魅力あふれる革小物へと変身する。豊富なバリエーションのミニチュアたちが並ぶ様子はにぎやかで、目を楽しませてくれる。「元の革は色やサイズ、厚みなどがバラバラな端材なので、全く同じものは作れないかもしれません」と白草さん。イベントでお気に入りの一品を探すのも楽しみ方の一つだ。
白草さんが、yucanna*のブランドを立ち上げたのは6年前のこと。立ち上げ以前からハンドメイドや雑貨屋めぐりが趣味だったそう。

ミニチュアサイズながらも「履いてみたい」と感じるリアルさを大事にしている。

「ミシンを使うよりもステッチのいい雰囲気を出せるから」とカットした革を手縫いでつなぎ合わせていく。制作に使う機械は、穴を開ける用途のプレスマシンのみ。ハサミやカッター、針や絵筆などを駆使して手作業で作るのがこだわりだ。今や人気商品となったミニチュアブーツを作るために、なんとミニサイズの靴型までわざわざ自作したというから驚かされる。「朝から晩まで作業に没頭しているので、いつも腱鞘炎に悩まされています」と苦笑いを浮かべるシ白草さん。手作業だからこそ出せる風合いを大切にしている。

ぬいぐるみの絵付けも手作業で行っている。カバンにぶら下げると存在感抜群だ。

ブーツと並んで人気なのが、動物をモチーフにしたミニサイズのぬいぐるみ。手書きで描いた愛嬌ある表情がなんとも魅力的だ。猫から作り始めて、今ではハシビロコウなど種類がどんどん増えているそう。全種類揃えようと買い集めるファンもいるのだとか。「革に綿を詰めたり、絵を描いたり、一般的なレザークラフトから考えると邪道なのかもしれません。でも、自由に作れるのがハンドメイドの良さ。これからも他の人がやらない自分なりのものを作っていきたいです」と語る白草さん。

顔付きのがまぐちは、最近できた新商品。「アイデアは思いついたらすぐに形にしています」とのこと。

革の質感や、動物たちの微妙に異なる表情など、生で見て感じる気持ちを大切にしてもらうため、ネット通販よりもイベント出展を中心に販売しているのもこだわりの一つ。「手に取った人が笑顔になるようなものを」という思いを胸に、これからも自分なりのものづくりを続けていく。

小さいながらもリアル感が人気の秘密だ。