「肌は石鹸ひとつで変わるんですよ 」と話すのは、石鹸工房コクーンの相田かおりさん。思春期の頃はひどい肌荒れに悩まされ、ずっとうつむいて過ごしていたという。
「肌は石鹸ひとつで変わるんですよ 」と話すのは、石鹸工房コクーンの相田かおりさん。思春期の頃はひどい肌荒れに悩まされ、ずっとうつむいて過ごしていたという。
そんなかおりさんのために、母の佳美さんがオリジナルの石鹸を作ったことがコクーンの始まりだった。「石鹸を使っていくうちに肌の状態がどんどんよくなり、気持ちも前向きになりました」とかおりさん。
コクーンの石鹸は全て、「コールドプロセス製法」で作られている。余分な熱を加えないため有用成分が壊れず、さまざまな植物由来の天然成分を石鹸に閉じ込めることができる。界面活性剤や保存料も使わない、完全無添加の石鹸だ。「この素材がいいから使おう、という作り方ではなくて、全てがコンプレックスケア。悩みに合わせて、素材や配合バランスを変えています」。だからコクーンの石鹸は種類が多く、時にはオーダーメイドで作ることもある。
例えば、新しく開発された漢方の基礎化粧品は、自分の肌を強く元気にしてくれる。しかし誰にでも適しているわけではないという。
「肌荒れがひどい方には、別の提案をしています。肌は、高い化粧品を使えば良いというわけでもないし、量をたくさん使えばなんとかなるものでもありません。年齢や肌質によって足りないもの、必要なものを必要な分だけプラスする、というのが一番だと思います」。販売時にも、お客さん一人ひとりの肌の悩みを聞くことを大事にしている。
コールドプロセス製法は、全ての工程を手作りで行い40日間も熟成するという、非常に手間のかかる製法だ。しかし、その製法だからこそ肌にやさしく、悩みに応える石鹸を生むことができる。
「肌がよく良くなるだけで、行動範囲が広がったり笑顔が増えたりして、気持ちも前向きになります。自分に合う石鹸に出会うことで気持ちも前向きになれる。それを自分が体感しているので、困っている方にも届けていきたいですね」とかおりさん。一人ひとりに向けた、丁寧な石鹸作りを続けている。